
在宅診療とは
- 通院が困難な患者様が対象(高齢者、難病、障がいのある方など)
- 医師がご自宅や施設へ訪問し、定期的な診療を提供
- 診察・検査・処方・医療処置・リハビリなどが受けられる
- 365日24時間対応のクリニックもあり、急な体調変化にも対応
- 訪問診療と往診の違いを理解し、最適な医療サービスを選択
- 家族や介護者の負担軽減にもつながる
- 医療保険・介護保険の適用で費用負担を軽減できる
在宅診療とは?通院できない方のための医療サービス
在宅診療とは、病気や障がいのために通院が困難な患者さんのご自宅や施設に医師が訪問し、計画的に医療を提供する診療サービスです。病院へ行かずに、自宅で診察・処置・治療が受けられるため、高齢者や慢性疾患を抱える患者さん、難病や障がいを持つ方にとって重要な医療形態となっています。
在宅診療は、単に医師が訪問するだけでなく、訪問看護・訪問リハビリ・訪問薬剤管理など、多職種と連携した包括的な医療体制を整えることで、患者さんが住み慣れた環境で安心して生活できるよう支援します。
訪問診療と往診の違いとは?
在宅診療には「訪問診療」と「往診」の2つの形態があります。それぞれの違いを理解し、最適な医療を受けましょう。
項目 | 訪問診療 | 往診 |
---|---|---|
診療の目的 | 定期的な診療 | 急な体調変化時の対応 |
対応時間 | 診療スケジュールに基づいて訪問 | 緊急時に随時対応 |
訪問の頻度 | 週1回~月2回など | 必要に応じて依頼可能 |
対象となる患者 | 在宅療養を続ける方 | 突然の病状悪化に対応が必要な方 |
訪問診療は定期的な健康管理を目的とし、病状の進行を抑えるために計画的に行われます。これに対し、往診は急な体調不良や緊急対応が必要な場合に、患者様の要請に応じて行われます。
在宅診療の対象となる患者様
在宅診療の対象となるのは、以下のような方々です。
- 病気や障がいで通院が困難な方(高齢者・寝たきりの方)
- 認知症が進行し、外出が難しい方慢性疾患(糖尿病、高血圧、心疾患など)を抱える方
- 難病(ALS、パーキンソン病、筋ジストロフィーなど)の患者様
- がん末期や緩和ケアが必要な方
- 退院後も継続的な治療や医療管理が必要な方
これらの患者さんが在宅診療を受けることで、医療と生活を両立しながら、住み慣れた環境で適切な治療を受けることが可能になります。
在宅診療で受けられる医療サービス
在宅診療では、病院と同様の診療・検査・処置が可能です。
診療内容の例
- 定期的な健康管理(血圧測定・血液検査・診察)
- 慢性疾患の管理(糖尿病・心不全・高血圧の治療)
- 認知症のケア(BPSDの対応、家族への指導)
- 緩和ケア(がん末期や慢性疼痛の緩和)
- 医療処置(人工呼吸器管理、胃ろう・IVH管理、カテーテル管理)
- 在宅酸素療法(HOT)・吸引・点滴
- レントゲン・エコーなどの検査
在宅診療を利用することで、病院へ通院することなく、専門的な医療を自宅で受けることができます。
在宅診療の費用と保険適用について
在宅診療には医療保険・介護保険が適用され、自己負担額を抑えることができます。
保険の種類 | 内容 |
---|---|
医療保険 | 70歳以上の方は1~3割負担 |
介護保険 | 訪問看護・訪問リハビリなどに適用 |
生活保護・障害者医療 | 自治体の制度による負担軽減あり |
負担額は診療内容や訪問頻度によって異なりますので、事前に相談することをおすすめします。
在宅診療で充実した療養生活を
在宅診療は、通院が困難な方が自宅で安心して医療を受けるための重要な選択肢です。定期的な診療と緊急時の対応を組み合わせることで、病状の管理がしやすくなり、ご家族の負担も軽減できます。
当院では、患者様とご家族が安心して在宅医療を受けられるよう、365日24時間対応の体制を整えています。在宅診療に関するご相談があれば、お気軽にお問い合わせください。
在宅診療についてのお困りごとは、
いつでもご連絡ください。

代表電話番号(24時間)